Mentality of Bornholm - Episode 1 - モノから広がった世界

デンマークの首都コペンハーゲンから飛行機を使って約30分で行くことの出来るボーンホルム島。20201月、2月にかけてそんなボーンホルム島にまつわるコラムやクリエイターたちへのインタビューを連載企画としてまとめていこうと思っています。

 

この島の不思議な魅力に惹かれ、足繁く通って早3年が経とうとしています。デンマークでフォーカスが当たるのは、もちろん首都であるコペンハーゲンが常ですし、環境に興味がある方はロラン島という場所も意外と有名になってきたので聞いたことがあるかもしれません。

 

そんな知る人ぞ知る、ボーンホルム島なのですが、デンマークの方にとってはバカンスの地なので、出会ったデンマークの方たちに「ボーンホルム島に行くんだ」と言ったもんなら、「俺も行きたい」、「私も連れて行って」と言われるような、例えが合っているかは分かりませんが、日本で言うと北海道や沖縄のような立ち位置のようです。

 

さて、そもそもどういった経緯でこのボーンホルム島を知ることになったのかというと、旅先で出会ったあるヴィンテージ陶器の花瓶に「Søholm(スーホルム)」という文字が刻まれていて、それを調べてみたことがきっかけでした。
それまでも北欧を旅をする中で、「良いモノ」を代々受け継いで使っていくという文化に触れることができ、日本だけで生活をしてきた身としては、よく考えれば当たり前のこともとても驚きでしたし、その文化や価値観、美意識に共感しました。
同時に、これからの将来を考えてみた時に、こんなに世の中にモノが溢れている中で、どこにこれからの「豊かさ」を見出していけばいいのかといった疑問が、社会人としてぼんやりと浮かんでいた最中に、このモノとの出会いがあり、直感的にこの美しいプロダクトが生まれ育まれた文化や価値観のバックグラウンドに、この疑問を解決するヒントを見つけることが出来るのではないかと、興味を掻き立てれ、未だ見ぬボーンホルム島の風景に思いを馳せていた訳であります。

 

そして実際にこの島に足を踏み入れると、「人」が全くいないことに驚かされます。ただただ広がる自然の中に島を取り囲むように集落とも言えるような小さな街が点在し、島を構成しています。耳を澄ませば、木々が風に靡く音や鳥の囀りが永遠と続くかのような世界なので、都市の中の車のエンジン音や雑音の中で生活している身としては、とても癒された気持ちに島を訪れる度に感じさせられます。

 

そういった自然あふれるボーンホルム島の環境は、もちろん唯一無二なのですが、今回の連載では「人」「モノ」「歴史」「経済」「コミュニティー」などの異なる切り口にフォーカスを当てていきます。ジャンルは異なりますが、きっと同じようなことを言っていると思います。ぜひその共通点を各々、見出してみていただければと思います。この島では、資本主義がいき過ぎてしまった世の中で本来的で自然な関係性が営まれています。少し大袈裟にいえば、ちょっと先の未来の風景がこの島にはあるのだと思います。

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2020年1月から3月の企画として「Mentality of Bornholm」を連載していきます。
毎週月曜日18時にデンマークのボーンホルム島のメンタリティやモノづくり、食をテーマにコラムやインタビューを更新していきます。

2017年から足繁く通うこのボーンホルム島には、来るべき社会の予感や考え方に溢れています。

過去を振り返り、今を見つめ、未来に思いを馳せながらお楽しみいただければと思います。

<連載記事一覧>

Episode 1:モノから広がった世界(2020年1月6日配信)
Episode 2:ボーンホルムと、色と形(2020年1月13日配信)
Episode 3:Way of return to the nature(2020年1月20日配信)
Episode 4 : 地産地消の循環経済(2020年1月27日配信)
Episode 5 : WORK TOGETHERの精神(2020年2月3日配信)
Episode 6 : WORK TOGETHER(2020年2月10日配信)


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