Mentality of Bornholm - Episode 4 - 地産地消の循環経済

 

 

「ランチなら結構リーズナブルな値段で食事ができるわよ。私の作ったプレートを使ってもらっているから、ぜひ食べに行ってみて。」

そうOh OakのSarahの取材を終えたあと、彼女に一軒のレストラン、「Molen」をすすめられた。ボーンホルム島のNexøに到着したその足で街を散策した時にもそのレストランのあたりに足を運んだこともあり、場所はなんとなく認識していた。

 

 

彼女のワークショップを後にし、Nexøの海岸沿いを数分歩くと、デンマーク語で「埠頭」を意味する「Molen」の看板を見つけることができる。海風が気持ちの良いテラスもあるこのレストランでは、週末に結婚パーティーなども開かれるようなアットホームで、地元の人たちがちょっと特別な時に利用するレストランになっている。その日も港に屯うカモメの群れが、海風に身をまかせ空を旋回しているのが印象的だった。

 

 

店内に入り、ランチメニューにあるボーンホルム島で育った羊のスモークラムを注文する。今回の雑誌の掲載イメージや編集の流れなどを考慮し、Oh Oakの鮮やかな緑色のプレート「Nordland」に是非盛り付けてくれ、と念押しをした。

 

 

そしてリクエスト通り「Nordland」のお皿に盛られてサーブされてきた料理は、スモークされたラム肉にハーブとマヨネーズがミックスされた緑色のソースがあしらわれており、プレートの緑とのコントラストが映える地元の食材をふんだんに使った料理は、まさにボーンホルムの自然が表現されていた。

料理を持ってきたウェイターに、どうしてOh Oakのプレートを使うようになった、そう素朴な訳を尋ねてみると、少し微笑みを浮かべながら

「もともとIKEAのプレートを使っていたのだけれど、それだと料理のこの島の哲学を伝えるための表現の幅が狭くなっちゃっていてね。ボーンホルム島はハンドクラフトの陶芸も盛んだから、食材だけでなく、器などもLocal economy firstで使っていかないとって気がついたんだ。」

レストランMolenの店内には、ローカルアーティストやクラフトマンのプロダクトをディスプレイしたり使っていたりする

 

さらに話を聞くと、そんな課題感をOh OakのSarahと話すことによって生まれたシリーズがこの「Nordland」ということだった。

ボーンホルム島の自然やその土地の考え、そして感覚を表現するための、ローカルの食材とそれが盛られるクラフトプレート。

ラム肉はとても少量だったが、そんなストーリーを聞きながら食べるローカルのエネルギーの詰まったその味で、お腹と胸はいっぱいになったのだった。

 

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<連載記事一覧>

Episode 1:モノから広がった世界(2020年1月6日配信)
Episode 2:ボーンホルムと、色と形(2020年1月13日配信)
Episode 3:Way of return to the nature(2020年1月20日配信)
Episode 4 : 地産地消の循環経済(2020年1月27日配信)
Episode 5 : WORK TOGETHERの精神(2020年2月3日配信)
Episode 6 : WORK TOGETHER(2020年2月10日配信)

 


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