<最新号 a quiet day ISSUE 2019 October >最新情報

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a quiet day最新号のテーマは「imperfection」
11号目となるマガジンa quiet dayの最新号のテーマは「imperfection」。
完璧なことが正しいことのようにイメージされがちな現代において、もう一度、完全ではない不完全なことに目を向けながら、北欧のデザイナー、クラフトマン、ブリュワー、投資家、ファッションなどのクリエイターたちにインタビューをしています。
さらに今回の号からは、日本にもフォーカスを当てた「THE COMPASS」という章も設けています。
第一弾は長野の松本・安曇野に足を運び、自分たちが自分たちらしくあれる場所「HOME」などについても考えています。
過去最高のページ数でお送りする11号目の最新号の a quiet day ISSUE 2019 Octoberは10月20日にアクタス・青山店で開催する「A. PETERSEN / TOKYO」のトークイベント「デンマークの美しいデザインと言葉」にてローンチ予定です。
(マガジンa quiet dayの編集長 岩井謙介が登壇致します。)

※マガジン a quiet dayについてご存知ない方はこちらの記事をご覧いただくといいかもしれません。

a quiet day エピソード0(どうしてマガジンを作り始めたのか?)

 

<11作目のテーマがどのように生まれたのか>

今回の最新号となる11作目のマガジンa quiet dayの製作に際し、「より抽象的なテーマにすること」「新しいチャレンジをすること」「経験価値を最大化すること」の3つを完遂することを編集長としての目標として掲げていました。

マガジンを取り巻く環境の変遷を経て、10作目までの「北欧の要素を抽出したマガジン」から「北欧と日本の共通要素や問題意識を見出し編集していくマガジン」へと真価させていきたいと考えが芽生え始め、より抽象度が高く北欧と日本の共通した美意識をテーマにと考えた末、「imperfection」となったのです。

さらに詳しくはこちらのリンクから見ていただけます。
マガジンa quiet dayのこれから - 北欧と日本 -

<コンテンツダイジェスト>

   - Antrei Hartikainen(フィンランド / クラフツマン) / Shadow Design by Hands
 小雪舞うフィンランドのフィスカルス村。多くのクリエイターが移り住み、今ではクラフトヴィレッジとして復活を遂げたこの村もシーズンオフの冬は人影もない。だから遠くからAntreiが歩いてやって来るまでの間に、僕が取材をお願いしていたKenだとすぐに分かったようだった。木彫りで影をデザインしているクラフトマンであるAntreiがどのような考えやプロセスでクリエイションしているのか、彼の口から出てくる言葉の一つ一つを辿っていると、フィスカルスが織りなす独特の静けさが目の前に広がっていくようだった。

 フィンランドのクラフトデザイナーのAntreiは、影を手を使った木彫りで作り出していく。そんな彼の人生観は、失敗から学んでいくこと。それは人間が唯一出来ることなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 - Chris Liljenberg Halstrøm(デンマーク / 家具デザイナー) / Furniture of Words

 旅の初日はホテルに宿泊することが多い。日常から非日常に飛び込み、浮かれた気分も相まってインスタグラムに何てことのないホテルの写真を投稿すると、「Welcome to Copenhagen」。これがChrisと僕が最初に交わした会話だったように思う。そこからいくつもの会話を重ねてきたが、変な話「会話の心地がいい」のだ。そんなことを考えながら、彼女のオフィスに遊びに行ったのだが、まさかの「みかん」と「緑茶」で、おもてなし。そう、彼女は日本人よりも日本人らしくある家具デザイナーだったのだ。

 Chrisとこの記事のタイトルを決めるやりとりをしている時に、彼女からしきりに「Words」というキーワードを入れて欲しいとリクエストされた。普遍的な魅力を持つ彼女のデザインが言葉から生まれていることを感じ取っていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 - Leena Kouhia(フィンランド / 陶芸家) / Learning by hands

 フィンランドのハンドメイドクラフトのハブになっているLokal Helsinki。そのオーナーのKatja Hagelstamに「今、一番面白いハンドメイドクラフトマンは誰か」と問いかけると、真っ先にLeenaの名前が挙がった。

 ヘルシンキの中心部に拠点を置く彼女のワークショップを訪ねると、エッジが揃っていない器ばかりが目についた。とても良いなと思いつつ、それを彼女に伝えると手のひらを広げてこう言った。

「私は、手で学んでいる最中なのよ」と。

 Leenaからインタビュー中に出てきた、手を使った仕事は魂への栄養になる、といった言葉がとても印象的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 - Kjetil Aas(ノルウェー / ファッションデザイナー) / Design imperfection 

 All the Way to ParisのPetraとTanjaと一緒に中目黒にある割烹料理屋でお昼を食べている時だった。あなたにプレゼントがあるのよ、とカバンの中から出てきたのは「the future is human」という言葉が印字されたプリンティングTシャツ。いや、メッセージには異論はないけれど、どんな人がこのTシャツを作っているのか知りたくてファウンダーのKjetilに話を聞きに行った。

 彼は劣化が美しくなる服を作っていきたいと真っ先に口にした。その言葉を聞いた時に、果たして物の終わりって何なのかと考えてみたくなるのだった。

「少なく買う、よりよく買う」ということをよく考えて世の中のモノを見てみようと思うのでした。

 

 

 

 

 

 

 

- Marianne Vigtel Hølland(ノルウェー / クリエイティブディレクター) / Norwegian WABI-SABI

 「imperfection」をテーマに考えた時に、同時に頭に浮かんだ言葉が日本の美意識の概念の「侘び・寂び」。

 そんなことをぼんやりと考えながら次の旅の支度を済ませ、何気なくSNSを見ていると飛び込んで来たのがSlow Design Studioの「侘び・寂び」についての考え方だった。彼女はそれをslowという言葉で伝え、日本から遠く離れたノルウェーの地でそれを発信している。

 会わないわけにはいかずに、彼女の住居兼オフィスに行くと、そこには壊れて寂れた美しさを保つ物たちが「imperfect」の世界を作り上げていた。

 人間は生まれつき自然への愛と自然なペースを持っていると思っているけれど、大人になるまでの間のどこかで、その感覚を失ってしまうのよね。私がスローデザインの世界に足を踏み入れたのは、何か明らかなことを再発見し、新しいことを始めるためだったのかもしれないわね。

 

 

 

 

 

 - Saana ja Olli(フィンランド / テキスタイルデザイナー) / Do it ourselves

 ノルウェーからフィンランドへの飛行機が雪で遅延し、ヘルシンキの空港に着いたのが夜の19時。バスを乗り継ぎ2時間で着いたのがフィンランドの古都トゥルク。

 大雪の中、トゥルクのバスターミナルに迎えに来てくれたSaanaとOlliは、なぜか身体から湯気が出ていた。その理由を尋ねると「サウナ」に入ったからだという。

 古い学校をリノベーションした二人の家の美しさに圧倒されつつ、話を聞き終えると、じゃあ「サウナ」に行こうと、拒否をする間もなく、真冬の氷の湖とサウナの往復を繰り返すことに。

 生き方を編集するのは、時に大変なのだ。

二人のインタビューを2泊させてもらいながら行なった。彼らの生き方のテンポは紛れもなく、彼らのモノだった。

 

 

 

 

 

- Paulie Melnyk(デンマーク / ケフィアブリュワー) / Fermented Entrepreneurship

 デンマークのボーンホルム島で陶作をしているOh OakのSarahが会わせたい人がいるということでやって来たのが、港に佇む倉庫街。そこから出てきた陽気な男、Paulieはケフィアのドリンクで起業をしたビジネスマン。「ケフィアこそ、imperfectionだよ」と語るPaulieは、ボーンホルム島に来て、より発酵の可能性に見出されている。

 今もPaulieの頭の中は「発酵」を続けているのだろう。

インタビュー中にボーンホルム島自体が発酵していると話していたのが印象に残っている。島という限られた土地の中で助け合いながら共存していく姿は、少し先の未来なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- Jacob Kampp Berliner(デンマーク / 投資家) / Investment for The Earth

 「今コペンハーゲンにいるのか?」ある時Jacobから連絡が入った。指定された住所に行くと彼の次の投資案件の打ち合わせ先だった。

 「面白いものは、常にメジャーよりもマイナーなところから始まるからね。」そう軽やかに話すJacobに今回のテーマ「imperfection」の話をすると「なんだ俺の生き方そのものじゃないか。何か手伝うよ。」ということで、Jacobの投資的な生き方について話を聞いてみた。

 二人で話に夢中になっていると、「あ、まずい娘を迎えに行く時間を過ぎてる。」と言って別れの挨拶もそこそこ、颯爽と自転車を漕いで行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

   - amijok(長野・松本 / カフェ) / 海なき港の案内人 / The life guide at the harbor without sea

 今回、僕の地元でもある松本のamijokへ取材をさせていただいた。松本駅から徒歩15分程のところにあり、観光スポットとして人気のある中町通りを抜けた左手にamijokはある。

 僕は帰省する度に必ず足を運んでしまう。それはこのお店を営んでいるご夫婦の剛さんと圭さんが作り出す空気感が好きだからだ。

 長野県は海と隣接していない、いわゆる海なし県で、もちろん港はどこにも無いが、僕にとってamijokはいつでも戻って来られる港のような存在になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 - Forest shoemaker(長野・安曇野 / 靴工房) / 「自分」を歩く靴 / The shoes that you can return to yourself

 大通りからパタンと暗い森の道に入った。本当にここにあるの?と心配になるような小道を車で数秒進んだ。すると暗い道がいきなりひらけて、鮮やかな青い屋根の平屋が見えた。ここは安曇野のForest shoemakerの靴工房。

 暖かい笑顔の松下宏樹さん・彩さんご夫婦が「賑やかでごめんなさいね」とあたたかい笑顔で2人のお子さんと迎え入れてくれた。「注文していた靴を受け取りに」と、埼玉から車でやってきたというご夫妻もいっしょに、まるで家族のように、皿回しや、トランポリンで遊んだ。

 どこにでも行くことが出来る自由は、自分次第なんだってことがお二人の話からじんわりと感じ取ってもらえることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

   - 犬飼眼鏡枠(長野·松本 / 眼鏡フレーム クラフツマン) / a frame of integrity and pride / 清廉さと矜持に満たされた場所から

6月が終わる頃。

この時期の松本にしては、やけにジメジメとしていると地元の人は言う。

どんよりと小雨の降る空模様の下、住宅街をくねくねと進んだ奥の奥の方にその工房はある。工房というよりは、まるで昭和の町工場のような無骨で無機質な空間。

 一歩足を踏み入れると、周辺の環境からは隔絶されたような静寂と、清廉さを湛えた空気で満たされている。職人がものづくりをするため「だけ」に設えられた神聖な場所、そんなふうに思えた。

「作りたいもの」から「選ばれる」ものづくりへ。長野の取材でクルー全員がハッとさせられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

a quiet day ISSUE 2019 October from a quiet day on Vimeo.

 

<a quiet day ISSUE 2019 October プレイリスト>

10月20日にローンチする最新号のマガジンa quiet dayでは、全てのインタビューさせていただいたクリエイターの方たちに、あなたに立ち返ることのできる曲やアーティストを教えてもらっています。

そこで初の試みなのですが、spotifyでa quiet day ISSUE 2019 Octoberのプレイリストを作ってみました。色々なジャンルが混ざっていて多様性があっていいなと思います。

誰がどの曲やアーティストを選んでいるかの答え合わせては、マガジンで!

 

※最新情報については随時こちらのブログページでアップデートしていきます。


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