Christian Rygaard - I'm the boss of my own life - Vol.1 レコードとコーヒーと会話

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Christian Rygaardと出会ったのは、秋に入りかけた嵐のような雨が降るコペンハーゲンだった。
コーヒーとアナログレコードを扱うSort Kaffe & Vinylは、コーヒー先進国でもあるコペンハーゲンでも異色な存在。ここを立ち上げた寡黙なChristianは、もともと保育園の先生だったキャリアからシフトチェンジして、この場所でこのショップを始めた。プレイヤーから流れるアナログレコードの音と雨音が混ざる中、彼の想いを聞いてみた。

Christian Rygaard - I'm the boss of my own life - Vol.1 レコードとコーヒーと会話
Christian Rygaard - I'm the boss of my own life - Vol.2 人生のボス

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- 自己紹介をお願いします。
CHRISTIAN RYGAARDです。デンマークの首都コペンハーゲンにあるコーヒーと小さなレコードを扱うSORT KAFFE & VINYLというショップのオーナーで、ショップの全てのことをやっています。コーヒーを作ったり、レコードを注文したり、会計や掃除もね。

- どうしてカフェとレコードをミックスさせたの?コンセプトを教えてください。
ショップをオープンさせた2006年当時は、世界的にレコードの売り上げが落ちていたんだ。だから色々なところでレコードショップが閉店していたのだけど、アーティストの中には、まだ最高のサウンドをレコードでリリースしようと頑張っている人がいてね。だから僕はレコードだけのショップをオープンしたかったんだけど、アナログレコードだけを売って生計は立てられないだろうとみんなから言われてさ。時を同じくして、コペンハーゲンの人たちが質の高いコーヒーに興味を持ち始めていたけれど、ほとんどのカフェの出すコーヒーが酷くてね。だから、素晴らしいコーヒーと小さいけれどセレクトされたアナログレコードを合わせるアイデアを思いついたんだ。僕の希望は、この2つのコンビネーションで全く新しい購買体験を創り出すことかな。



- そういえば、ここにはWi-Fiがないけれど、どうしてですか?
Wi-Fiがあるカフェはオフィスのような空間になってしまうよね。一日中ヘッドホンしてラップトップを眺めて座るみたいな感じで、カフェの雰囲気じゃなくなるような。僕はそういう感じではなくて、みんなが音楽や政治や様々なことを、顔を見合わせて話せるショップにしたかったんだ。だから、インターネットを持たないことに決めたし、そのことを後悔してない。僕のショップに来れば、レコードを眺めたりコーヒーを飲んだり、誰かとしゃべったり、たとえ初対面の人でもね。ラップトップを持った学生でいっぱいになることはないし、自分の黙々と自分の小さな空想に浸っているよ。これは僕のショップのユニークなところだね。

- あなたにとって「クラフト」ってどんなことだと思う?
僕はアーティストではないけれど、美味しいコーヒーを淹れることについては、クラフトマンシップのこだわりがあるよ。ベストなエスプレッソショットを淹れるために、そうだね、例えばコーヒー豆の種類、豆の挽き方、水、温度、抽出圧など様々なパラメーターを知っておくことなどかな。 また、もしその方法が違っていた時、どうすべきかも熟知しておくことが大事だね。

Vol.2に続く

こちらの内容はa quiet day Season4の掲載インタビューを再編集しています。 


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