最新号マガジン a quiet day プロローグ公開「IMPERFECT LETTER」

 

 今の時代、誰かに何かを伝達する手段は、格段に増えた気がします。いつでも気軽にSNSで。ちょっとかしこまってメールで。やっぱりなんだかんだ電話でしょ。といったように様々な伝達手段が世の中には溢れています。

 その中でも古くからある「手紙」。これは不思議な伝達手段です。「手紙」というのは特に「時間」との紐付きが強いのではないでしょうか。手紙を書いている時は、大体が「過去」の出来事や想いを回想していることでしょう。そして書いているのが「今」で届くのが「未来」なのです。もしかしたら、読むのはもっと先のことになるのかもしれません。だから「手紙」が届くまでの間に思っていたことが変わってしまうなんてこともあるでしょう。だから「手紙」は、人間らしいメディアと言ってしまえばそうなのですが、やっぱり「時間」が関係してくると、書き手と読み手のテンポや人間性、そして二人の関係性が、より反映されます。

 さて、11回目になるこのPrologueも言わば、読者のみなさんと僕との一種の「手紙」なのかもしれません。いや、マガジン全体を通して「手紙」なのでしょうね。

 今回、特集するのは「imperfection」。聞きなれない言葉なのかもしれませんが、「不完全」という意味があるそうです。これをテーマにした理由は、「完璧なモノやコト」が、「正しいモノやコト」とイコールになってしまっている世の中が長らく続いてきたので、ここで一度考え直しても良いのかな、改めて考えてみたいなと思ったからです。

 また今回から北欧のクリエイターへのインタビューに加え、「THE COMPASS」という日本で活躍するクリエイターたちにフォーカスした章もスタートし、家、地元、ローカル、原点、自分たちが自分たちらしくいられる場所、そういう意味を含む「HOME」について一緒に考えていきます。

 分からない部分などもあっても心配しないでください。そんな時は一度ページを閉じて枕元にでも置いて一呼吸おいてみてください。これは「手紙」なので、然るべき時が来たら、あなたに届くものなのです。

 全てのインタビューは、旅をして人に話を聞いた「過去」を頼りに「今」コンテンツを作っています。世の中には「見つける」という言葉よりもっといい「気づく」という言葉があります。そういうのは大抵、自分の「過去」が積み重なった内側にあるものです。だけれど自分の中にあったからといって拍子抜けすることはありません。こんな嬉しいことはなかなかありませんから。

 さて、「未来」に、このマガジンを受け取ったあなたにとって、いくつの気づきがあるのか今から楽しみです。

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11月4日まで本体価格から送料分をディスカウントしてお届けしております。

https://aquietday.jp/products/aquietday11


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