Stockholm Roast - 運命が導かれたヒップなロースター達のお話 -

コーヒー先進国と言われている北欧諸国。
中でもスウェーデンでは"FIKA"という言葉があるように
暮らしの中にコーヒーというものが溶け込んでいる印象がある。
世界的なサードウェーブコーヒーブームと一線を画すマイクロコーヒーロースターのSTOCKHOLM ROASTに出会った2016年2月のある日のストーリー。

 ストックホルムのセトラルから車を南に走らせること30分。倉庫街のようなところにある小さなコーヒーロースターがある。STOCKHOLM ROASTと呼ばれるそのロースタリーは、ÖNERとJOHANという二人のオーナーによって運営されている。とてもフレンドリーでファッショナブルな彼らが焙煎して、淹れてくれるコーヒーは驚くほどうまいんだ。

 彼らがこのSTOCKHOLM ROASTを始めた経緯は非常に運命的で、興味深い。ÖNERとJOHANの二人がある日、自分たちで将来ロースターをやろう!と話していたことがあったそう。それまでそんな頻繁に会うような仲ではなかった二人が人生を変える誓いを立てた翌日、彼らのもとにある友人から運命を変える一本の電話がかかってきた。ロースターをやっているその友人が廃業を考えている、と。彼がやっていたロースターこそが、STOCKHOLM ROASTだった。もともとのオーナーはローストマシンをはじめとした様々な備品や豆など当時残っていたものすべてと、STOCKHOLM ROASTというブランドをまとめてÖNERとJOHANに売却したいと。前日に熱い誓いを立てた二人は即答でその話を受ける。ブランド名はそのままに、ロゴやパッケージなどをリニューアルし、現在のSTOCKHOLM ROASTとなる。

 話を彼らにロースタリーで会った日に戻そう。僕たちはコーヒー豆を仕入れるため、ROY AYERSがバックでかかっているその場所で、豆の特徴や焙煎方法、産地や生産者の話などを聞きながら彼らの淹れてくれたコーヒーをテイスティングをする。コーヒーカップではなく色と香りを確かめるため敢えてワイングラスで出された、透き通った薄い琥珀色のその飲み物は、コーヒー本来の豊かな香りがありながらも水のようにスーッとのどを通る。直感的に美味しいコーヒーとはこういうものなのだと感じる。当然僕らのテンションはマックスに達し、爆買いよろしく、大量に豆を仕入れてその場を後にした。

  「ローストマシンを買い換えるために、明日からオランダに行くんだ!」と言って握手し、その日は別れたÖNERから後日SMSがきた。「オランダは最高だよ。良いマシンを見つけて、ちょっと大きすぎるけど買っちまったぜ!」と。コーヒーにかける純粋な情熱が彼らを突き動かしているのだ。

 STOCKHOLM ROASTのストーリーが掲載されているライフスタイルマガジンa quiet day Season1はこちらから

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