ELVO × a quiet day collaboration notebook
2015年12月に創刊したインディペンデントマガジン「a quiet day」も今年創刊5周年を迎えました。
創刊5周年を記念して、デンマークのELVOとコラボレーションして製作したノートを販売致します。
再生紙や木材の繊維をベースに作られたファイバーボードは、デンマークのローカルウォーターを利用する昔ながらの環境負荷の低いプロセスにより作られています。
ELVOはこれらの素材のデザイン性を再解釈し、持続的なクリエイティブコラボレーションを軸に様々なジャンルのクリエイターたちと展開しています。
Colour: Dark Gray
Size: D14.8cm x W22cm
Page: 52ページ
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ELVOとは?
ELVOは1923年にValdemar Martin Ørstrupによってデンマークで設立され、ブランド名のELVOは彼の4人の子供の名前の頭文字(Ellen、Leo、Villy、Orla)を付けました。ELVOが作る再生紙と木材の繊維をベースに作られたファイバーボードは耐久性が高いので、アートワークやジュエリー、靴や写真に契約書、学生の帽子など、人々が愛する全てのモノを収納するのに優れています。
(出所:https://elvo.com/pages/about)
バレーダンサーのシューズケースなどの製作を軸に事業を展開していたELVOでしたが、戦後の大量生産、大量消費の時代の流れやプラスチックなどの新しい素材の台頭により、一部の愛好家たちや一部の用途だけのモノになってしまっていた。
しかし、近年の脱プラスチックやサスティナブルを重要視する時代の流れから、再びELVOの素材に注目されはじめてきました。
そこでインテリアデザインスタジオのKøbenhavns MøbelsnedkeriのファウンダーKimが全面的にクリエイティブマネジメントをすることとなり、今までのBOX事業から素材とデザイン性にフォーカスを当てることで復活を遂げ、さらにボードメンバーにCentral Hotel og Café や soullandを手掛けるJacob Kampp BerlinerやB&O PLAYのデザイナーJakob Kristoffersenをメンバーに入れることにより、ライフスタイルでのデザインブランドとして再出発しています。
このELVOの取組みは、古いモノの価値をアップデートした事例の一つのように感じられるかもしれませんが、彼らの面白いポイントは、そのアップデートへのアプローチの仕方です。
コンセプトでは、まずこんなことを謳っています。
私たちは世界をモノで埋め尽くすような仕事をしていません。
私たちは、世界をより持続可能な世界に変え、仲間を誘い、敬意を払い、同じ考えを持つ仲間を促進することで、循環型思考の基準を高めることを信じています。
自ら大量生産・消費のゲームに乗ろうとせずに、様々なジャンルのクリエイターたちとのコラボレーションにより、クリエイティブの循環をELVOの持つ価値で作ろうということなのです。
そこでまず価値としてチカラを入れたのはデザイン面。
次にチカラを入れたのはキュレーション面。
誰でも彼らとコラボレーションのタッグが組めるのかというと、そういうことではなく、彼らの言葉を借りれば「自分たちのプロダクトでビジネスをしたり、コラボレーションを提供するのは、より大きなものへの旅に参加できると考えられるブランドだけ」とのことです。こういうモノづくりへの互いの敬意を基準として持ちコラボレーション先をキュレーションすることで独自の世界観を担保しつつ、影響力を高めていけるのでしょう。
表面的なデザイン性の美しさはもちろんのこと、精神的にも一貫性のある美しさのある姿勢は、彼らのBOXなどのプロダクトからも感じ取っていただけることでしょう。